韓国では少し前からリードルショットというスキンケア用品が流行っていて、韓国のダイソーでは格安のリードルショットまで登場しているぐらいらしいですが(売り切れが続いていてなかなか手に入らないらしいです)
そのリードルショットとは何か?そしてリードルショットの原理・効果などをお話ししたいと思います。
韓国で流行中のリードルショットとはなに?
スキンケア用品(化粧水・乳液・美容液など)は吸収率、つまりいかに肌に吸収されるかが重要です。
私たちが使っている一般のスキンケア用品では手で叩いたりしても肌に吸収されるのはほんの1%ぐらいらしいですね。
スキンケア用品の分子が500ダルトン(Dalton)以下の場合、肌の深いところまで吸収が可能ですが、一般的なスキンケア用品の場合、分子の大きさは500ダルトン以上で吸収率が1%〜3%になるということです。
ガルバニックのような美顔器が使われている理由もこれです。吸収率を高めるためなんですが、お値段も高めですし、思い切って購入したところで毎日使うのは面倒ですね。
それで作り出されたのが”リードルショット”というわけです。リードルショットの中に含まれているマイクロニードルで肌に穴をあけて、より深くまでスキンケア成分を浸透させる方法です。
リードルショットの原理
次はリードルショットがどのようにお肌に影響を与えるのかを見てみましょう。
私たちの皮膚の一番表の部分には、角質層といって壁のように肌を守ってくれている層があるんですが、角質は古くなって必要がなくなると剥がれ落ちます。
そして下から新しい皮膚(細胞)が再生されて角質層に上がる原理、これを皮膚のターンオーバーと言います。
私たちの皮膚はこのターンオーバーを繰り返しているのですが、リードルショットの針が肌に刺さると肌が物理的な刺激を受けて、古い角質層が剥がれ落ちて新しい肌が再生される周期が早くなります。
(レチノール系の化粧品も同じようにターンオーバーを促します)
リードルショットの効果
リードルショットを使うとどのような効果を得られるのでしょうか?
- 肌の再生能力が上がる。
- 肌がきめ細かくなる。
- 毛穴に有効成分を浸透させて、毛穴を縮小する効果が少しだけある。(700・1,000ショットの場合)
Q .ぶっちゃけどれぐらい効果があるのか?
A.リードルショットを塗ると針が垂直で刺さった場合でも普通は真皮(表皮の内側)の上部までしか入らないです。(女性の表皮は0.3mm~0.35mmの薄さ)
リードルショットの長さは0.25mmなので皮膚科のような肌への効果は期待できませんが、古い角質が剥がれ落ちるので肌が少しすべすべになって、ハリが出るぐらいの効果はあるということです。
リードルショットの種類
それでは、ニードルショットの種類にはどういったものがあるのでしょうか?
リードルショットには、ニードル(針)だけ入っているものもあれば、ニードルに有効成分を合わせて注入するものも出ています。
スピキュールととある成分が結合された形で、スピキュールがその有効成分を肌の深いところまで浸透させてくれて吸収率を高めるというものですが、お値段が高めというデメリットがあります。
リードルショットは100・300・700・1,000ショットと種類が分かれているんですが、この数値が高いほど針の本数が多い・針の密度が高いとのことです。
*スピキュール:海の生物・海綿から抽出される天然針の総称。
リードルショットの使い方
次はリードルショットの使い方を順に説明します。
- まず、肌をキレイにします。
キレイになっていない状態だと、表面の老廃物まで肌の奥まで浸透させてしまうことになります。 - お手持ちの一般の化粧水で保湿をします。
乾燥している状態だと、お肌への刺激が強くなります。 - 適量をお顔につけて、優しく伸ばしながら手のひらで押さえてハンドプレスしてください。
擦るといろんな角度で刺さってる針が動いて肌の表面に傷がつきます。 - その後に、肌に良い再生成分や有効成分が入っているスキンケア用品を使ってください。
ナイアシンアミド・アデノシンなど。最初からナイアシンアミド・アデノシンが入ってあるリードルショットもあります。
リードルショットを使うにあたって注意すべきこと
このように皮膚に刺激を与えてお肌への効果を高めるリードルショットなので、使用するときに注意が必要です。
- 敏感肌の方は先にサンプル品などでお試しする。
敏感肌の方は肌のバリア機能が低下している場合が多いので、刺激を与えると肌トラブルになったり、より敏感肌になる可能性が高いです。
まずは、保湿に気をつけたり、バリア機能を高めてくれる成分のスキンケアを入念にしてバリア機能を高めてから使用してください。
使用する際は、針の本数が少ないものから使用し、数日おきに使用してください。アトピー肌や炎症を起こしている肌の方は絶対に使ってはいけません。 - 効果を実感したからって乱用しない。
新しい健康な角質層まで傷つけ続けてしまって、肌が敏感になって薄くなります。肌の再生周期は人それぞれです。リードルショットの説明に300ショットは3日に1度周期と書いてあっても、自分で刺激を感じるなら周期を伸ばすなど、自分に合った周期を見つけてください。 - 皮膚科・エステなどでの施術を受けた後は、少なくとも2週間はあける。
- リードルショットと美顔器の兼用は刺激が強いため避ける。
リードルショットをおすすめするタイプ
それでは反対に、リードルショットをおすすめするタイプをご紹介します。
- 肌が健康で肌の表面がごわついている方。
低い本数のショットから初めてみてください。 - 古い角質ケアをしたい方。
- 毛穴が気になる方。
毛穴が気になる方は700・1000ショットなど多めの本数がおすすめ。
毛穴より針の方が小さいので、針を通してアデノシンなどの成分を浸透させてください。 - 肌の色素沈着が気になる方。
色素沈着には100・300ショットがおすすめです。角質が剥がれ落ちる際に、角質のメラニン色素も一緒に剥がれ落ちます。
終わりに
今回は韓国で人気のリードルショットについて解説してみました。
普通のスキンケア用品に比べて効果が高い分、使い方には気をつけないといけないものですね。
こちらの記事を作成するため参考にした、韓国の皮膚科のお医者さんのYoutubeのリンクを貼り付けておきます。日本語字幕はついていませんが、興味ある方はチェックしてみてください。
コメント